2025年、会話できるAIの進化と実用化
- 祐二 高橋
- 4月11日
- 読了時間: 3分
「AIって、話し相手になる時代なんですね」
そんな言葉を、最近よく耳にするようになりました。
これまでAIといえば、業務効率化や自動化のツールという印象が強かったかもしれません。 けれど今、AIは「人と会話し、相談相手になり、思考を支えてくれる存在」へと進化しつつあります。
この記事では、2025年を迎えようとしている今、AIがどのように“人間的な存在”へと変化しているのか、最新動向をかんたんにまとめてご紹介します。

■ 会話型AIが「聞く力」と「感じる力」を持ちはじめた
かつてのAIは、質問に対して情報を返す“検索マシン”のようなものでした。 でも今のAIは違います。
ユーザーの言葉に込められた感情や意図を読み取り、寄り添う反応ができるようになってきました。
過去の対話履歴や利用傾向から、その人ならではの文脈を汲み取ることも可能に。
音声や画像など複数の入力を統合し、より自然な対話環境を作る技術も進んでいます。
つまり、AIは“ただ答える”だけでなく、“一緒に考えてくれる存在”に近づいています。
参考;リンクトイン記事 (英語原文のまま)
■ 「エージェンティックAI」──考えて動くAIが企業を支える
さらに注目されているのが「エージェンティックAI」。 これは、AIが“人の指示”を待たずに、自ら状況を理解し、目的に向かって動く能力を持つようになるという概念です。
社内のマーケティングや業務フローを理解し、最適な行動を計画・実行する
従業員の代わりに、情報収集・整理・提案などをサポートする
こうしたAIが“デジタル労働者”として、チームの一員になっていく未来が現実になろうとしています。
参考:日本企業の例
■ 「パーソナライズされたAI」が当たり前になる
会話ができるだけでなく、企業の文化や価値観、ユーザーの個性に寄り添うAIが登場しています。
自社ブランドの雰囲気に合った“AIキャラクター”が顧客対応する
社長や社員の個人アシスタントとして、一人ひとりに最適な情報と気づきを届ける
AIは「業務を回す道具」から、「人との関係性を支える存在」へと変わりつつあります。
参考:ピーターソンテクノロジー記事(英語原文のまま)
■ AIは“職場の壁打ち相手”になれるか?
社長やリーダーは孤独です。 「誰に相談すればいいかわからない」 「でも何かを決めなければならない」
そんな場面で、AIが思考の交通整理役=壁打ち相手として機能しはじめています。
「今週なにから着手すべき?」
「あの社員に、どう声をかければ伝わる?」
「頭の中にあるアイデア、言葉にするにはどうしたら?」
こうした問いかけに、AIが返答し、思考を前に進めてくれるのです。
■ Vision-AIが無料で公開する「経営補佐GPT」もそのひとつ
私たちVision-AIでは、AIを単なる道具ではなく、会社の中のパートナー、共創者、寄り添う存在にする、を掲げてきました。こうした中、上記のような流れで「経営補佐AI」を開発しました。(近日無料公開)
これは、社長や中小企業経営者が日常の中で感じる「言葉にしにくいこと」や「考えがまとまらないこと」に、 シンプルかつ実行可能なかたちで応答するAIです。
公開準備の記事の詳しくはこちら: 👉 社長の相談相手は中々いない。ー“ひとり経営”を支えるAIの話
2025年、AIは“道具”を超えて、“支える存在”になります。 「話せるAI」が経営の当たり前になる時代が、もうすぐそこまで来ています。
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