私たちがAIを取り入れるとき、よく直面するのは「まだ使い方が分からない」「どう活用するのか見えない」という壁です。実際、これは「ジョハリの窓」にも似ています。ジョハリの窓とは、私たちの認識を「自分も他人も知っている領域」と「まだ見えていない領域」に分けるモデルのこと。AIを活用するプロセスも、まさにこれと同じです。最初は、「自分もAIも分かっていない領域」からスタートしますが、少しずつ試すことで、「AIが教えてくれる領域」が広がっていきます。 そして、「困っていない仕事にAIを使う!?え!AIって業務効率化に使うんじゃないの?」って謎にも後半で書いて行きます。
今回は、AIとの距離を縮めるための3つのステップをご紹介します。これを実践することで、未知の領域を少しずつ明らかにしていきませんか?
ステップ1: まず触る
AIを使う第一歩は、とてもシンプルです。「何も考えず、まず触ってみる」。例えば次のようなことから始めてみてください:
メモや議事録を要約してもらう
今日のスケジュールを整理してもらう
難しい文章を「簡単に」「やさしく」書き直してもらう
白菜使った美味しい料理を教えてもらう、などなんでも、本当になんでも良いです。
こうした一歩が、あなたとAIの間に「共有の領域」を生み出します。AIに少しでも触れた履歴が増えると、そこから得られる提案や改善の精度が向上します。
ステップ2: AIに「どう使う?」と聞いてみる
次に、「AIに質問する」という一歩を踏み出しましょう。例えば、こんな質問を試してみてください:「私はどんなタスクでAIを使うと良いですか?」「この情報をもとに、何をサポートできますか?」
AIには、GPTには、メモリ機能があり有効です。アカウント登録したほうがいいですが、なんでも聞いておくと、GPTは覚えていて、あなたが何に興味をもって質問してるか、「理解しよう」とします。
だから、とにかく使ってみる。
これにより、AIは過去の使用履歴をもとに、次の提案をしてくれます。ここで重要なのは、「自分には見えていなかった可能性」がAIによって引き出されることです。ジョハリの窓で言えば、「自分が気づいていなかったが、AIが気づいている領域」が広がる瞬間です。このプロセスを繰り返すことで、AIは「あなた専用のアドバイザー」に変わっていきます。
ステップ3: 困っていない仕事で試す
意外かもしれませんが、「あなたが最も困っていない仕事」でAIを試してみてください。なぜなら、そのような仕事は既に効率化されてます。つまり、これは「あなたを広げる」って使い方です。何しろ困ってませんから。導入のハードルは随分さがります。
例えば、
定型化されたレポート作成
定例的な議事録の整理
日常的に行っているデータ整理
これで、分かることが2つあるかも知れません。ひとつは、「そうじゃないんだよ・・・AI君」みたいなところ もうひとつは「へ〜なるほど!」ってところです。
(未学習のAIだと結構起きます)
つまり、【AIよりあなたが優れているところ】と【AIの方が拡張してるところ】の両方が<物差し>として提供されます。
こうした仕事にAIを活用することで、さらに効率を高めたり、予想外の発見を得られたりします。ジョハリの窓の「未知の領域」から、新しい可能性を引き出すチャンスです。この体験が、「もっとAIを使ってみよう」という次の行動を促します。
自分の「ジョハリの窓」を開く3つのステップ
AIをはじめるときに重要なのは、「すべてを分かってから始めよう」と考えすぎないこと。未知の領域を恐れず、まずは一歩を踏み出すことです。今回の3ステップを試すことで、あなた自身の「ジョハリの窓」をAIと一緒に広げてみませんか?
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